就職活動を進める上で、「とにかく足を使え」というアドバイスを貰う方も多いのではないかと思います。
採用担当をしてきた私の感覚値ですが、就職活動において、学生全体の8割以上が「量」で勝負する傾向があると感じています。
確かに就職活動で「足をつかえ」というのは正しいんです。しかし、「足を使え」と言う人のほとんどが、『足を向ける方向』と『足の使い方』を教えていないと思うのです。
質と量どっちが重要なのか
今回は『足を向ける方向』について重点を置いてお話します。
「量」を重視すること自体、間違えではないと思います。
Art & Fear: Observations on the Perils (And Rewards) of Artmakingという本をご存知でしょうか?
Art&Fear とは、芸術家向けのDavid Bayles and Ted Orlandの著書です。そこには、こんなエピソードがああります。
ある陶芸クラスでのこと、最初の授業において、教師は生徒をふたつのグループに分けました。一方のグループは作品の「量」によって評価を行うとし、もう一方のグループは作品の「質」によって評価を行うとしました。
これはどういうことかというと、「量」グループの生徒たちは、提出した作品の量のみによって評価が下されます。作品の総重量が50ポンドに達していたらA評価、40ポンド台ならB評価,というように。それに対して「質」グループの生徒たちは、たったひとつの最高の作品を提出すればいい。その作品の出来に対して評価が下されます。
すべての授業が終わり、さて評価は、となったとき、少し奇妙な事実が判明しました。提出された作品のうち、最も高い質を持つものは、すべて「量」グループから提出されたものだったのです。
質を求められていたのは「質」グループのはずだったのに、なぜ質を求められていなかった「量」グループの生徒たちが、質で上回る結果になったのでしょう?
おそらく、「量」グループの生徒たちは、多くの作品を作り出す過程において失敗を繰り返し、その失敗から多くのことを学ぶことができました。それに対して「質」グループの生徒たちは、最高の作品を作り出すための理屈立てにばかり時間を費やしてしまい、結果的に質の高い作品を生み出すための技能を身に付けることができなかったということです。
だからといって単純に「量」を追い求めなさいということではないのです。Art & Fearの場合、以下のようになっているため、「量」グループが「質」グループに比べ、経験値が貯まるため、高い成果をあげる確立が高まります。
目的 × 過程
「量」グループ: 量 量
「質」グループ: 質 質
しかし、勘違いしてはいけないのは「質」グループが質を追い求めるために「量」をこなした場合、「量」グループに質で勝てなくなってしまうということです。
要するに、目的と過程に「量」と「質」のどちらを設定するかが重要ではないかと思います。例えば以下のように「A」グループ、「B」グループを作った場合です。
目的 × 過程
「A」グループ: 質 量
「B」グループ: 量 質
おそらく、「量」グループ・「質」グループに比べ、「A」グループと「B」グループは非常に高確率で高い成果を生み出すのではないでしょうか。私が思うに、成功者は「A」グループと「B」グループのやり方をうまく使い合わせているように感じます。
就職活動で考えるとすると、最終的な目的を「質」に設定することであると思います。就活の目的は、内定を「量」とることではありません。自分の一時的な満足は満たされるかもしれませんが、意味はありません。
やはり重要なのは、自分も企業もWIN-WINに、幸せになれる「質」の高い内定を取ることでしょう。これが『足を向ける方向』になります。
足の向け方と使い方
ただ単に「就活は足を動かすべきだ」と言われたことで、何も考えずに足を動かしていてはダメです。
1.目的を設定すること(『足を向ける方向』)
2.目的が本質として正しいのか精査すること(『足を向ける方向』)
3.目的を達成するための戦略(過程)を考えること(『足の使い方』)
4.目的達成のために実行すること(『足の使い方』)
上記を確認し、『足を向ける方向』と『足の使い方』を理解した上で、行動していく必要があるのです。
後編は、『足の使い方』についてお話していきます。
Art & Fear: Observations on the Perils (And Rewards) of Artmaking

採用担当をしてきた私の感覚値ですが、就職活動において、学生全体の8割以上が「量」で勝負する傾向があると感じています。
確かに就職活動で「足をつかえ」というのは正しいんです。しかし、「足を使え」と言う人のほとんどが、『足を向ける方向』と『足の使い方』を教えていないと思うのです。
質と量どっちが重要なのか
今回は『足を向ける方向』について重点を置いてお話します。
「量」を重視すること自体、間違えではないと思います。
Art&Fear とは、芸術家向けのDavid Bayles and Ted Orlandの著書です。そこには、こんなエピソードがああります。
ある陶芸クラスでのこと、最初の授業において、教師は生徒をふたつのグループに分けました。一方のグループは作品の「量」によって評価を行うとし、もう一方のグループは作品の「質」によって評価を行うとしました。
これはどういうことかというと、「量」グループの生徒たちは、提出した作品の量のみによって評価が下されます。作品の総重量が50ポンドに達していたらA評価、40ポンド台ならB評価,というように。それに対して「質」グループの生徒たちは、たったひとつの最高の作品を提出すればいい。その作品の出来に対して評価が下されます。
すべての授業が終わり、さて評価は、となったとき、少し奇妙な事実が判明しました。提出された作品のうち、最も高い質を持つものは、すべて「量」グループから提出されたものだったのです。
質を求められていたのは「質」グループのはずだったのに、なぜ質を求められていなかった「量」グループの生徒たちが、質で上回る結果になったのでしょう?
おそらく、「量」グループの生徒たちは、多くの作品を作り出す過程において失敗を繰り返し、その失敗から多くのことを学ぶことができました。それに対して「質」グループの生徒たちは、最高の作品を作り出すための理屈立てにばかり時間を費やしてしまい、結果的に質の高い作品を生み出すための技能を身に付けることができなかったということです。
だからといって単純に「量」を追い求めなさいということではないのです。Art & Fearの場合、以下のようになっているため、「量」グループが「質」グループに比べ、経験値が貯まるため、高い成果をあげる確立が高まります。
目的 × 過程
「量」グループ: 量 量
「質」グループ: 質 質
しかし、勘違いしてはいけないのは「質」グループが質を追い求めるために「量」をこなした場合、「量」グループに質で勝てなくなってしまうということです。
要するに、目的と過程に「量」と「質」のどちらを設定するかが重要ではないかと思います。例えば以下のように「A」グループ、「B」グループを作った場合です。
目的 × 過程
「A」グループ: 質 量
「B」グループ: 量 質
おそらく、「量」グループ・「質」グループに比べ、「A」グループと「B」グループは非常に高確率で高い成果を生み出すのではないでしょうか。私が思うに、成功者は「A」グループと「B」グループのやり方をうまく使い合わせているように感じます。
就職活動で考えるとすると、最終的な目的を「質」に設定することであると思います。就活の目的は、内定を「量」とることではありません。自分の一時的な満足は満たされるかもしれませんが、意味はありません。
やはり重要なのは、自分も企業もWIN-WINに、幸せになれる「質」の高い内定を取ることでしょう。これが『足を向ける方向』になります。
足の向け方と使い方
ただ単に「就活は足を動かすべきだ」と言われたことで、何も考えずに足を動かしていてはダメです。
1.目的を設定すること(『足を向ける方向』)
2.目的が本質として正しいのか精査すること(『足を向ける方向』)
3.目的を達成するための戦略(過程)を考えること(『足の使い方』)
4.目的達成のために実行すること(『足の使い方』)
上記を確認し、『足を向ける方向』と『足の使い方』を理解した上で、行動していく必要があるのです。
後編は、『足の使い方』についてお話していきます。



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