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就活生のための経済講座 -なぜ為替介入が財界の声に反してここまで遅れたのか-

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2010年9月15日、15年ぶりに82円台後半まで上昇した円高の是正のために外国為替市場で日本単独の円売り介入に踏み切りました。財界では、早く介入すべきという声が上がる中、巷の識者の間では為替介入は難しいと言われていた理由は何なのか。今日はそこを解き明かしていきましょう。

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為替介入とは

「為替介入」とは、一般的に通貨当局が外国為替市場において、外国為替相場に影響を与えることを目的に外国為替の売買を行なうことを言います。正確には「外国為替平衡操作」といいます。

急激な為替レートの変動は、企業の経営等に悪影響を与え、ひいては日本経済そのものに悪影響を与える可能性があります。そこで、為替相場が乱高下しないように、急激なドル安円高の場合は円売りドル買い介入、急激な円安の場合は円買いドル売り介入を行ない相場変動を小さくしようと試みます。

よく日銀介入という言葉をテレビや新聞で目にします。しかし、日本銀行はあくまで財務大臣の代理人として、財務大臣の指示に基づいて為替介入の実務を遂行するのが仕事です。すなわち、為替介入は財務大臣の権限において決定され、実際には財務官が陣頭指揮をとり、介入実施のタイミング、金額、方法等は、財務省為替市場課を通じて日銀為替担当に伝えられることになります。

財務大臣が管理する政府の「外国為替資金特別会計(外為会計)」の資金が使われています。仮に、ドル買い・円売り介入の場合は、政府短期証券(FB)を発行して調達した円資金を売却し、ドルを買い入れます。また、逆に、ドル売り・円買い介入の場合は、外為会計の保有するドル資金を売却して、円を買い入れます。

円売りドル買い介入の場合は、日本の債券市場において政府短期証券(FB)を発行します。これにより調達した円資金を為替市場で売却し、ドルを買い入れます。逆にドル売り介入の場合は、外貨準備から米国債を取り崩して工面する形になります。


為替介入の種類とは

■単独介入
政府・日銀が、東京市場において自ら市場に参加して介入を行なうことです。

■協調介入
複数の通貨当局が協議のうえで、各通貨当局の資金を用いて同時ないし断続的に為替介入を実施することです。

■委託介入
為替市場は24時間オープンしています。為替介入は通常、東京市場において実施されます。しかし、日本時間の午後5時頃を過ぎると外国為替取引の中心は欧州市場、その後はニューヨーク市場へと移っていくため、こうした時間帯に介入の必要性が生じた場合には、海外の通貨当局に対して介入の実施を委託することもあります。これを委託介入といいます。

■逆委託介入
海外の通貨当局が東京の取引時間帯に介入の必要性を判断したときには、海外の通貨当局からの要請に基づいて、日銀が海外通貨当局に代わって介入を実施することもあります。これを逆委託介入といいます。


なぜ為替介入が難しいと言われているのか

■景気の減速傾向が強まる米国の反発
米国では依然として失業率が高い水準にあり、また景気の減速懸念が強まっています。「国家輸出戦略」に関する報告書を公表しているように、米国は輸出を倍増して雇用を創出する戦略に出ています。
そして、9月には日米首脳会談が予定されています。それ以外にも、基地問題などで負い目がある日本政府が、米国の意向を無視することが非常に難しいということです。

■不透明な為替介入効果
今回の介入は、アメリカ国債を買うことで円安にするという為替介入になると思います。果たして効果があるのか。実は似たようなことをやった国があります。それがスイスです。

スイス中銀は、今年に入って進んだスイスフラン高ユーロ安に単独為替介入で立ち向かいました。日本と同じ輸出産業を守るために。スイスの政府は、2010年のはじめからユーロを買い捲り、ユーロの価格を上げて、スイスフランを下げる作戦を開始します。

しかし、ユーロのスイスフランに対する価値は上半期で10.7%下落。為替変動による損失は143億スイスフラン(1兆1600億円)にもなりました。保有している金の値上がりなどで利益が出ましたが、穴埋めできない状態です。

結果、スイス国内のメディアでは「介入は間違いだった。何の成果もなかった」といった批判が強まっています。スイスの国家予算は6兆円程ですので、国家予算の1/4が吹っ飛んだということです。国内メディアが黙っていないのも説明がつきます。

このような前例もあり、日本が頑張ったとしても、世界が望まなければ為替を動かすことはできないという空気が流れていました。


どのような介入が行われたのか

9/15午前、東京外為市場(その後欧米市場)で、円売りドル買いの単独介入を、2兆円規模で実施されました。欧米市場では、日本の民間銀行に委託する方法で介入のため、海外通貨当局への委託介入ではありません。欧米通貨当局と事前調整していましたが、協調介入困難なため、単独介入となったようです。介入額は明らかではありませんが、NY市場関係者は「2兆円近くに達した」とみています。

最終的に、政府・日銀による為替介入を受け、一時1ドル=82円台に下落したドル/円は85円後半に上昇しました。


とはいえ、7年前の介入の際には、一気に締め上げてほったらかしにし、円高になってきたら介入という手法を行い、段階的にさらに介入資金が必要となる悪循環に陥っていました。

今回は同じ過ちを繰り返さないように、断続的に円安方向へ向かっていって欲しいなと思います。


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