会社説明会3年の12月以降、経団連が方針 試験開始は4月を維持
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/110107/biz1101070928003-n1.htm
日本経団連は、大学新卒者の採用活動時期を遅らせる問題で、会社説明会の開催やホームページ上の登録受付を3年生の12月1日以降とするよう会員企業に要請する方針を固めた。2013年春の新卒採用からの実施を求める。ただ、面接や試験の開始時期は4年の4月1日以降とする取り決めを維持する。
経団連会員などの大手企業の多くはこれまで、3年の10月ごろから採用に関するホームページを開設し、会社説明会を始めており、実質的な採用活動の開始時期が2カ月程度遅くなる。
面接や試験の開始時期では、商社の業界団体である日本貿易会が大学4年の4月から8月ごろに遅らせるよう提言していたが、経団連は、会員企業からの反対の声が強いことから従来方針を維持する。
就職活動長期化の解決策がこれかと思うと残念でなりません。
まず、一括採用における開始時期を遅らせることは、学生同士の競争を激化させることになるでしょう。
企業の思惑としては、経営戦略上いつまでに内定を出したいというのがあります。倫理憲章に沿った企業ですら、例えば4月中に1日に数回という面接を詰め込み4月の前半に内定を出すということがあります。終了時期を変えないのにも関わらず開始時期だけ遅くするため、一定期間に学生が企業の採用に殺到します。
大企業ですら、多くの学生を捌く採用プラットフォームを保持できていない中、短期間に大量の学生が集中すると競争が激化するだけではなく、不当な競争が激化するといえます。
この議論をすると、一括採用の是非についての議論も出てきます。
恐らく日本は一括採用を辞めることはできないでしょう。というよりも、辞めない方がいいと私は思います。一括採用が日本の競争優位性を担っていることを否定できません。日本企業の組織力の源泉は一括採用によって生み出されています。
「一括採用なんてしているからスティーブ・ジョブズみたいな人材が出てこない」とか言われますが、日本の強さは、ジョブズの様な人材を発掘することではないと思います。
次に、就職活動で企業を決めるというのは、広義でこれから40年近くの人生を決めることにもなります。ジョブホッパーという道もありますが、企業を選ぶ際に最初から転職前提というのはいかがなものかと思います。
40年を決める選択の期間を短くすることで、企業がいい加減な採用をし、結果使えない人間のリストラを決行します。景気が悪くなればなおさらです。
学生も企業のことを知らずに入社し、ブラック企業に入ってしまったと嘆いたり、青い鳥症候群になったりでは、企業にとっても学生にとってもwin-winとは思えません。
長期化して学業に支障が出ると言われますが、これからの人生の選択をする時期でもあるのです。どちらもこの瞬間しかないとベストを尽くすべきなのではないでしょうか。
そのベストを尽くすべき時期を、規制して意味があるのかというのが私の思いです。
昔のエントリーで触れましたが、私はやはり以下のように思います。
20歳を過ぎた大人に対して、国や評論家が口を出しすぎなのでは。過保護すぎる。ビジネスやりたかったら、高校生でも大学生でも高齢者でもやればいい。
崇高な意志を持った人を止める権利が誰にあろうか。
やる気の無い人間を無理やらせようとすることよりも、やる気のでた人間をしらけさせないことに力を入れた方がよっぽどマシではないでしょうか。
※採用担当者としてのバイアスがかかっていることを前提に広い心で読んで頂けると嬉しいです。
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